淡路産たまねぎのすりおろしドレッシング
スーパーマーケットのドレッシング売場に行くと、実にさまざまなタイプのドレッシングが他の商品以上にあるものだと感心します。オニオン、フレンチ、イタリアン、サウザンアイランドといった昔ながらの定番から、醤油やごま、味噌、わさびなど日本ならではのもの。あるいは有名店の味を再現したものや、ノンオイル、アマニ油、えごま油などベースの油の違いを打ち出したものなど。
多種多様なバリエーションがある中でも、eatimeに仲間入りした2種類のドレッシングの開発を担当した宮本さんによると「王道はたまねぎです!」。ということで、やはりたまねぎドレッシングは外せません。
この製品を作るにあたっては、カスミの特注品ドレッシングを作っていたサプライヤー「義農味噌」さんの味がとても好評だったこともあり、それをベースにeatime仕様にする、という考え方で開発を進めたそう。
「特徴として、茨城県産のたまねぎを使っていることを謳っていたのですが、eatimeの場合は販売エリアが少し異なるので、たまねぎの名産地として知名度のある兵庫県・淡路島産のたまねぎを使うことにしました」
淡路島は一年の平均気温が高く、日照時間が長い温暖な地で、たまねぎの辛味成分「ピルビン酸」を少なくするといわれる海のミネラル分が豊富な土壌なので、たまねぎづくりに適した条件が揃っているそう。そのためか、淡路島産のたまねぎは甘くて柔らかいので、生食にも適しています。
そんなたまねぎを、みじん切りではなくすりおろしで使用。たまねぎが持つ甘みをしっかりと感じられるようにしています。味のベースは、たまねぎとの相性がよく、野菜だけでなく肉・魚など幅広い料理に使える醤油味に。隠し味には赤ピーマンやしいたけを使い、風味や旨味をアップさせる工夫も。
宮本さんのおすすめは「まずはレタスなど葉物野菜がメインのシンプルなサラダで」。その他、たまねぎの甘さとコクのある味わいの調和が取れているので焼いた肉やお魚のソテー、揚げ物にもマッチしそう、とのこと。これはもはや、王道にして“万能だれ"の域!?
ひとみ五寸にんじんのすりおろしドレッシング
宮本さん曰く、ドレッシング界においてたまねぎと肩を並べるツートップ的存在なのが「にんじん」。かけるだけで彩りが明るくなるし、なにより“ドレッシングからも野菜を摂れる感"が、お得に感じられてうれしいですよね!
こちらも、たまねぎと同じく「義農味噌」さんによるカスミの特注品ドレッシングをベースに、にんじんの種類を千葉県産の「ひとみ五寸にんじん」に変更した上で、味のバランスを調整しています。
「五寸にんじん」とはその名の通り、五寸=約15 程度の長さのもので、一般的なスーパーで販売されているものは、五寸にんじん系統のものが多いそう。いくつかの品種がある中、「ひとみ五寸にんじん」は、中央部まで濃いオレンジ色をしていて、甘みが強いのが特徴。ちなみに、抗酸化作用が高い栄養成分「βカロテン」を多く含むというデータもあるそうです。
そんな「ひとみ五寸にんじん」をすりおろしてたっぷりと使用。たまねぎもですが、このドレッシング、固形分つまり主役の野菜の含有率が一見して高い!という印象です。使うときには、ボトルをよく振らなければ。
また、もうひとつ共通しているのが「砂糖不使用」であること。「淡路島産たまねぎ」も、「ひとみ五寸にんじん」も、その甘みの強さがチャームポイント。その味をストレートに感じたいから加糖は不要!というわけです。砂糖を入れないと賞味期限が短くなる、といわれていますが、そこはサプライヤーさんの知恵と工夫で、適切な日数できちんとおいしく食べられる仕様に。
こちらに合うのは「せん切りのキャベツがおすすめです!」と宮本さん。なるほど、細いキャベツにすりおろしのにんじんがよく絡んで、もりもりキャベツを食べられる気が。とんかつのキャベツと、主役のとんかつ、両方にかけてさっぱりと豚肉を味わうのも良さそうだな〜、と夢が広がります。もちろん、上の写真にあるように魚料理に合わせるアレンジもアリ。
お話を聞いて「へええ!」と驚いたのが、今や“それぞれがMYドレッシング"を持っているご家庭が珍しくないんだとか。そんな傾向を受けて、内容量を190 mlと使い切りやすいサイズにする配慮も。これなら、たまねぎとにんじん両方揃えて、気分やお料理に合わせて使い分けるのも良さそうですね!
文:小石原はるか
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