「叉焼まん」
「小籠包」と同様に、eatimeと「江戸清」がタッグを組んで隅々まで妥協することなく作り上げたのが「叉焼まん」です。
現在はブタまんをはじめとする中華まんの名店として知られる「江戸清」ですが、明治二十七年の創業時は精肉店だったという歴史が。それだけに、ブタまんなどに使用するお肉の選び方や調理については一家言あり。「叉焼まん」に使用する叉焼も、専用の調味液にひと晩漬けた「認定 山形豚」のもも肉を、専用の上海釜でこんがり焼くという昔ながらの製法を守っています。上海釜に吊るした肉の下に備長炭と豚の脂が敷いてあり、そこに肉汁が滴ると肉に炭の良い香りがつく、という仕組み。手間暇がかかるため1日の生産数は限られますが、「叉焼まん」にかぶりつくと、商品名通り“燻香豊かな"風味が口の中に広がります。
薄力粉をベースに強力粉を少し加えて作る皮はしっとり食感。口溶けがよく、中の具材の旨みをやさしくキャッチ。食べごたえは十分なのに、ついもう1個手が伸びてしまいそうなあとを引く味わい、ぜひお試しを!
「胡桃入りあんまん」
「小籠包」、「叉焼まん」という“おかず系"の点心に加えて“おやつ系"点心の「胡桃入あんまん」も堂々と登場。
1個約70gとちょっぴり小ぶりな、まさにおやつサイズの「あんまん」は、全体の約5割があんこ。やっぱり具が多いのです。 具となるあんこには、小豆の名産地である北海道十勝地方の音更町で育った、「エリモショウズ」を使用。つぶあんとこしあんの両方を使っているのもポイントです。「中華のあんまんには通常こしあんが使われることが多いのですが、関東エリアではつぶあんが好まれることを考慮して2つをブレンドしました」とは、開発担当の関さん。これに黒すりごま、ゴマ油、ラードなどを練り合わせてこっくりと濃厚なあんに仕上げています。
そして皮は「老麺(熟成してある生地の素)」を配合することで、すべすべ感触&もちもち食感に。小麦の甘みもしっかりと感じられ、あんことのバランスも絶妙です。
ほっと一息つきたいおやつタイムに、温かい中国茶と一緒にパクリ、とどうぞ。
文:小石原はるか
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